突然ですが、皆さんは職場で何かの拍子にムカっときたり、誰かからイライラをぶつけられたり、そんな時どのように対処していますか?
カッとなって言いすぎたり、黙り込んだり、モノに八つ当たりしたり。感情をコントロールできずに、後で冷静になって後悔することってありませんか?
多くの時間を過ごす職場では、できるだけ円満な関係を保ちたいですよね。怒りの感情をコントロールするものがコミュニケーションを制すと言っても過言ではありません。
今回は怒りの感情をコントロールする方法=アンガーマネジメントについてシェアします。
社会人必須スキル「アンガーマネジメント」を身につけて職場での円滑なコミュニケーションに役立てましょう。
アンガーマネジメントとは
怒りを我慢することなく、仕組みを理解してうまく解消するというイメージです。
自分だけでなく他人から向けられたイライラにも応用可能です。
そもそも人はどんな時に怒るのでしょうか。
まずは怒りの仕組みについて解説します。
「怒り」って実は・・・
「怒り」という感情、実は二次感情ということをご存知でしょうか。
怒りとは本当の感情ではなく、怒りの奥に本当の感情=一次感情が隠れているのです。
一次感情とは・・・
悲しみ・困惑・不安・失望・寂しさ・つらさ、などのネガティブな感情です。
これらの一次感情が蓄積され許容量を超えて溢れたときに出るのが「怒り」なんです。
自分自身でも強いエネルギーを持つ「怒り」ばかりに注目し、本当の感情に気づけていないことが多いのです。
具体的な例を見ていきましょう。
上司と部下の例
部下が何度も同じミスをして上司が怒りをぶつけている場面を想定しましょう。
何回も同じこと言わせるな!いい加減にしろ!
(アワワワワ・・・)
職場ではよく見る光景ですよね。
上司は「怒り」を感じていますが本当の感情は別にあります。
本当の感情は「同じミスを繰り返されて困惑している」「教えた努力が無駄になったようで悲しい」「期待していたのに裏切られて悲しい」という一次感情が考えられます。
上司は自分が本当は「困惑している」「悲しい」ということに気づかず、部下に対して怒りの言葉だけをぶつけてしまっています。
これでは部下も萎縮してしまうか反発するかのどちらかになり、円滑なコミュニケーションとは程遠いですよね。
怒りの感情の伝え方
怒りの感情がわき起こった時、まずは自分の本当の感情はなんなのかを突き止めることがアンガーマネジメントの第一歩です。
そのためには怒りの裏には本当の感情があるということを知るということがとても重要です。
自分は本当は悲しいんだな、不安なんだな、困っているんだな、と理解することで、相手に対して素直な感情を伝えることができます。
先ほどの上司と部下に当てはめてみます。
何度言っても理解してもらえなくて悲しいよ。
すみません、以後気をつけます。
(そんなふうに思わせてしまったのか、反省・・・)
素直な言葉で指導されると、言われた方も素直に反省できますよね。
「悲しいよ」と言われるとグサっときますが、もう二度とミスすまいと思わせられるので指導としては怒鳴るより効果的ですよね。
怒りをぶつけられた時の受け流し方
反対にイライラをぶつけられた部下の目線でもこの思考法が有効です。
機嫌の悪い上司に頭ごなしに怒鳴られてこちらの気分も最悪ですよね。
ふてくされてやる気も削がれ、仕事にも悪影響です。
そんな時は「この人の本当の感情はなんだろう」と考えてみます。
自分の指導がうまくいかず困っているのかな、悲しいのかな、と推測できます。
そうすると「ははーん、この人は一次感情に気づかず二次感情に踊らされているんだな」と必要以上に傷ついたり不貞腐れたりせずにすみます。
ちょっとひねくれてるかもしれませんが、これは実際にわたしも会社でよく実践している思考法です。自分の心を守るためにも覚えておきたいですね。
もちろんミスしたこと自体はちゃんと反省していますよ!笑
即効性のある怒りの管理方法
そうは言っても瞬間的に湧き起こる強い怒りに思考が追いつかないこともありますよね。
その場合の対処法をご紹介します!
有名なのでご存知の方も多いかと思います。人の怒りのピークは6秒間と言われています。とにかくイラっとしてから6秒数えてみるという方法です。実践してみましたが6秒たってもイライラしたのであまり効果を感じなかったです。人によるのかもしれません。
これはめちゃくちゃ効果あります。鼻から吸って口からゆっくり吐いてください、生まれ変わったように怒りが鎮まります。
目の前であからさまに深呼吸すると気まずいので、見えないところでこっそりやってくださいね。電話対応中(理不尽なクレーム対応中等)にもおすすめです。
そもそも怒りを生まない方法
そもそも怒りが湧き起こらなければ一番ハッピーですよね。
そのためには「自分をご機嫌にしておく」ということが重要です。
ムっとすることが起きたとき、ご機嫌でポジティブな状態と疲れてネガティブな状態なら後者の方が怒りが起こりやすいのは明らかですよね。
ご機嫌でいる方法は人それぞれですが、他人が機嫌を取ってくれることはありませんので自分の機嫌は自分でとってあげましょう。
即効性のあるご機嫌アイテムとして、チョコレートとお気に入りのコーヒーは常備してあります。
まとめ
ポイントは下記のとおりです。
最初はうまくいかなくても、何度も訓練している徐々にコントロールできるようになってきます。
まずは怒りの仕組みを知り、本当の気持ちに目を向けるというところから始めてみましょう!
円滑なコミュニケーションで職場環境を快適に保ちましょう!