最近あらゆるところで投資が推奨されています。貯蓄から投資へ!というスローガンを耳にされたことがあるのではないでしょうか。
「投資は怖いからやりたくない」「投資はリスクがあるので貯金100%が安心」「減るかもしれないなら増えなくて結構」とお考えの方もいらっしゃると思います。
今回は「なぜ貯金ではなく投資が必要なのか」を投資初心者・投資未経験の方に向けてわかりやすく説明していきます。
貯金だけでいいのか不安に思っている方
投資を始めようか悩んでいる方
貯金に絶大な信頼をお持ちの方
なぜ貯金だけじゃなくて投資が必要なの?
ずばり「貯金だけで資産形成すると、得はしないのに損する可能性が高いから」です。
投資はリスクがあるけど貯金はリスクが無くて安心、と考える方は多くいらっしゃると思います。実はそうではないんです。
貯金にも「資産が減少するリスク」がひそんでいるんです。
なぜ貯金によって資産が減少するのか、理由を見ていきましょう。
貯金しても得しないのに損する理由
貯金しても資産が減少するのは、最近話題のインフレ・物価上昇が原因です。
例えば、今年100円で買えていたおにぎりが、インフレによって3年後に200円になったとします。
見た目は同じ100円玉でも、3年後にはこの100円玉の価値は50円に半減してしまったと言えます。これが資産が目減りする理由です。
がんばって貯金した100万円が3年後に50万円の価値しかなくなるなんて悲しすぎますよね。
また、貯金していてもほとんど金利がつかないので、資産が増えることは期待できません。むしろインフレのリスクがあるので、貯金だけで資産形成すると増えないけど減るという損な状況になる可能性が高いのです。
では投資ならどうでしょうか。投資のメリットとデメリットを見ていきましょう。
投資のメリットとデメリット
貯金にはインフレによる資産減少のリスクがありますが投資はどうでしょう。
一般的に株式・投資信託はインフレに強い資産と言われています。
物価上昇により企業が儲かり株価が上昇するからだと言われていますが、もちろん全ての企業が儲かるわけではありません。
利益を出すには儲かる企業を見極めて投資する必要があります。(それができれば苦労しないのですが・・・)
それでも金利がつかない貯金よりメリットも多いんですよ!
ただただ銀行にお金を眠らせておくよりお得だと思いませんか?これがよくいわれている「お金に働いてもらう」ということです。
貯金と比べて資産を大きく増やすことができるのが特徴です。
もちろん良いことばかりではなくデメリットもあります。
最大のデメリットはやはりこれでしょう。投資に苦手意識がある方はこのイメージをお持ちの方が多いと思います。資産を大きく増やせる分、大きく減らす可能性もあるということです。
残念ながら投資のリスクとは向き合うしかありません。投資先を吟味してリスクを小さくすることはできてもゼロにはなりません。必ずリスクが伴います。だからこそ失っても耐えられる余剰資金の範囲で投資を行うことが何より大切です。
貯金と投資どちらも必要
今回のテーマは、貯金にはリスクがあるから危険!投資こそ正義!ということでは決してありません。生活するには現金は必要不可欠です。不測の事態に備え、ある程度まとまった現金を確保しておくことはとても重要です。
今はまだ貯金が十分でないという方は、まずは貯金を優先して生活防衛資金を貯めましょう。投資はそのあとで十分です。
生活防衛資金とは、万一の不測の事態に備えて用意しておくべきお金のこと。一般的には生活費の3〜6か月分が目安と言われています。
貯金と投資の最適な割合は環境や年代によって一人ひとり異なります。
自分のライフスタイルに合った無理のない範囲で投資することがとても大切です。
まとめ
- 貯金はインフレによって資産が減少するリスクがある
- 貯金だけでは資産を増やせない(金利がほぼつかない)
- 投資には元本割れリスクがあるが資産を増やせるメリットがある
いかがでしたでしょうか。
投資の必要性やいくら貯金が必要か、などは人それぞれ異なります。これが正解というものはありません。
それぞれのメリット・デメリットをふまえて投資をしないという選択ももちろんアリです。
自分にとって何が最適かを選択するために、まずは「知ること」が大切だと思います。
知らずに損していたという後悔がないようお金の知識を増やしていきたいですね。